わが子が発達障害かも?と思ったら
私の身の回りでも、「乳幼児健診の時に専門機関を勧められた」とか、「保育園で園の先生から集団行動が難しいことを指摘された」などの話をよく耳にします。「乳幼児健診の時は眠くて機嫌が悪いだけだったので大丈夫だと思う」とか、「家では困っていないので園の中だけで大変なのではないか」などの疑問が浮かび上がったり、場合によっては、指摘されたという傷つきにより、不信感が芽生えてしまう場合もあります。
今日は、そんな親御さんに、「発達障害かも」と思ったときに知っておいてほしいことを、記事に書きます。
発達障害って何?
発達障害とは、生まれつき、脳機能の発達が偏ってしまうことによって、日常生活がスムーズに運びにくい状態になることです。脳機能の発達が偏ることは、多少なりと誰にでもあることです。個性とも言い換えられます。しかし、日常生活が滞るほどそれが大きいと何らかの支援が必要となるでしょう。例えば、物忘れしやすい場合、忘れてはいけないことを手帳に書いて、手帳を見る毎日の時間帯を決めれば、なんとか生活をすることができます。翌朝や夕方になって慌てることは減るわけです。このようにひとりひとりに合った工夫を探し出すことで生活のしにくさは、大分改善されます。
発達障害は親のせいではありません
これらは、決して育て方のせいではありません。先ほどは、忘れっぽい例で説明しましたが、他には、人の話が聞けない、言いたいことがうまく伝えられない、じっとしていられない、待つことが苦手、忘れ物が多い、好き嫌いが激しい・・・、周囲からは、共感を得られにくい行動や発言が見られる場合があります。本人は、頑張っているのですが、怠けや性格の悪さと誤解されてしまう場合があり、発達障害を理解されないまま大人になってしまう方もいます。「大人の発達障害」という言葉がありますが、大人になってから発達障害になったわけではありません。子どものころから生きにくさを抱えていたのだと思われます。これらの生きにくさは、親や教員などの支援者の理解や助けがあって、生活してきたケースが多いと思われます。しかし、大人になって、周囲からの理解が得られない、仕事上のパフォーマンスに支障が出るようになって、精神科などを受診した結果、発達障害だとわかる場合があります。自分の特性が分かって、安どして、初めて自分に合ったセルフケアについて考える手立てを得る人もいます。周囲の無理解のために、幼少時に怒られることが多く傷ついてきた人もいます。その場合、自信を持てない、引っ込み思案、やる気が出ない、うつ状態などの2次障害を引き起こしやすくなっている人もいます。
受診と相談は役に立つと思います
もし、お住いの自治体で実施している乳幼児健診で、専門機関への受診を勧められたら、受診することをお勧めいたします。子どもの発達状態が心配ならば、お住いの自治体で乳幼児健診事業を実施している課(健康風福祉課、子育て支援課など)に相談することもお勧めです。私の住んでいる地域では、自治体に親御さんが直接相談にいらっしゃるケースが多いです。保育園や幼稚園の先生が、相談窓口にいらっしゃる場合もあり、その場合は、親御さんの同意を得てからご相談いただいてます。
受診と相談をお勧めするには、理由があります。子育てをサポートしてくれる人との出会いが広がるからです。受診すると、専門的な立場から、子どもの状態をどのように理解すればよいのか、どんな時にどんな子育ての工夫が必要なのか、現在の幼稚園、保育園の中での混乱に対する工夫について話し合うことができます。子どもの強みと弱みが分かり、子どもの得意を増やすためにできることが話し合われ、子どもへの理解が深まります。子どもの理解だけではありません。保護者の方も、抱えている子育ての大変さをいったん肩からおろして客観的に眺めることができます。そして、子どもへの対応が分かれば、もっと良い気分で子育てに向かうことができるでしょう。「子育てで悩んでいたんだな」とか「思ったよりも頑張ってきたなあ」など、思わず涙が出るほど抱え込んでいる人も珍しくはありません。今、臨床心理士・公認心理師などの心理専門職は、様々な場面で会うようになりました。市町村の乳幼児健診事業を始め、子ども家庭支援施設、病院、幼稚園、保育園、学校、民間の相談機関もあります。子育ての不安だけでなく、生活、子育ての工夫について話し合いましょう。子どもを囲んで大人が手をつなぎましょう。協力し合って安心して子どもを育てる第一歩を踏み出しましょう。
ペアレント・トレーニングのご紹介
子どもを支援する方法には、様々なものがあります。病院や施設では、特性に応じた療育プログラムが行われており、子どもの力を伸ばすことができます。家族自身のケアのために、私がお勧めするのは、ペアレント・トレーニングです。ペアレント・トレーニングとは、アメリカ生まれの子育て法で、応用行動分析という方法に基づいています。子どもは、お父さん、お母さんが大好きです。そこで、親は、子どもの行動をよく観察して関わります。ペアレント・トレーニングで学ぶものの見方や考え方を通して、子育ての方法を一緒に考え、計画し、試行錯誤します。「指示が通らない」「つい怒ってしまう」など、親子にとってストレスになっていることを減らし、子どもも親も穏やかに過ごす方法を探し出すことを目的としています。ペアレント・トレーニングは個人的なサポートもできますが、グループで実施するとより良い効果があります。参加者である親同士が、子育てのアイディアを出し合うことで支え合えるからです。
おわりに
今回は、「わが子が発達障害?」と思ったときに、思いを巡らせてほしいことについて記事にしてみました。お気軽にお住いの自治体相談窓口にご相談ください。山形県天童市近辺でペアレント・トレーニングを受講したい方は、下のボタンから、受付しております。こちらもどうぞお気軽にお問い合わせください。


